腰の側弯(脊椎変性後側弯症)

患者さんからのよくある質問に答える、〇〇は整体や整骨院で治りますか?シリーズ。

医学的基礎知識・基本的な疼痛医学(痛みの神経科学)を元に、かねた整骨院ではどう考えているのかをお伝えしていきます。

今回は、腰の側弯(脊椎変性後側弯症)についてです。

目次

  • 側弯症とは
  • 変性側弯
  • 加齢以外の原因
  • 疼痛性側弯
  • 後側弯症
  • 症状
  • 診断法
  • 治療
  • かねた整骨院ではどう施術するか
  • 整体や整骨院で治るのか?
側弯症とは

側弯症とは

  • 背骨が左右に弯曲した状態
  • 背骨自体のねじれを伴うことがある

という特徴がある、通常は小児期にみられる脊柱の変形のこと言います。

脊柱側弯症について詳しくはこちらのブログを参考にしていただければ幸いです

変性側弯

変性側弯とは、加齢が原因の側弯症のことです。

小児期には側弯症がなかったのに、中高年で急に背骨が左右に湾曲することがあります。

加齢以外の原因

加齢以外では、

  • 足を組むことが多い
  • 猫背など普段の姿勢
  • 仕事での姿勢
  • 足の骨折や股関節の病気で骨盤が傾むき、体のバランスをとろうとしている

などが原因となり側弯症になることもあります。

疼痛性側弯

腰痛などで、腰の痛みを避けるために体を傾けている状態のことを疼痛性側弯と呼びます。

痛みを避けるために体を傾けていると、背骨が変形して側弯症になることもあります。

月日を重ねると、膝などと同じく背骨にも負担がかかります。バランスが悪くなってしまった背骨は、加齢によりさらに曲がったりズレたりして悪化していくことも多々あります。

後側弯症

背骨は前から見ると真っ直ぐですが,横から見るとS字状カーブを描いています。頸椎(首)は前に向かってカーブを描き(前弯)、胸椎(背中)は後に向かってカーブを描き(後弯)、腰椎(腰)は前に向かってカーブを描いています。

高齢の方は、骨粗しょう症などで、この背骨(腰椎)が前にカーブしている後弯の角度が大きくなることがあり、この後弯と側弯が同時に起こっている状態を後側弯症といいます。

症状

一般的な症状としては

  • 腰の痛み
  • 背中の痛み
  • お尻(臀部)の痛み
  • 下肢痛

がよくみられます。

腰の脊柱管が狭窄している場合、間欠性跛行、神経根症状、馬尾症候群といった、腰部脊柱管狭窄症の症状も出現します。

腰部脊柱管狭窄症について詳しくはこちらのブログを参考にしていただければ幸いです。

間欠性跛行

歩行しているうちに徐々に両下肢がだるくなったり、しびれたり、力が入らなくなって歩けなくなる状態です。屈んでしばらく休むとまた歩けるようになります。後側弯症では、歩いているうちに腰背部痛が強くなってしまい、休憩が必要なこともあります。

神経根症状

いわゆる坐骨神経痛で、臀部、大腿、下腿の外側や背側の痛みやしびれ、足背部、足底部に至る痛みなどです。

馬尾症候群(本当の神経根・神経障害)

神経根が圧迫(絞扼)されると、馬尾症候群が生じることがあります。

腰の神経には、腰神経、仙骨神経、尾骨神経がありますが、この神経の神経根の束は、馬の尻尾のようになっているので馬尾と呼ばれています。馬尾症候群になると、排尿排便障害(尿失禁など)、膝から下が麻痺、鼠径部や会陰部の感覚がなくなるなどの症状ができることがあります。

腰部脊柱管狭窄症を伴わない場合は、

  • 腰の痛み
  • 背中の痛み
  • お尻(臀部)の痛み

が主症状になります。

立っていることが辛く、立ち仕事をしているときは痛みを軽減させるために机やテーブルに肘をつく姿勢をとる方も多いです。痛みが酷く立っているのが困難な状態になることもあり、横になって休まなければならないこともあります。

診断

診断は医療機関で行います。(整骨院や整体院では検査・診断は出来ません)

整形外科などでは

  • 腰椎のMRI
  • 単純レントゲン写真(全身の立位レントゲンの正面と側面を撮り、全脊柱のバランスを見ます。)
  • CT

などを用いて診断すると言われています。

治療

整形外科などの医療機関では

  • 鎮痛剤
  • コルセット着用
  • マッサージ
  • 電気療法

などの保存的治療が行われます。

保存療法で症状が改善しない場合、手術が選択されることが多いです。

後側弯症では、神経症状(麻痺や馬尾症候群)が認められない場合でも、腰の痛みが強すぎて日常生活にかなりの支障をきたす場合は手術を考慮します。

かねた整骨院ではどう施術するのか

腰の側弯の痛みには、筋肉・筋膜・関節包の不具合が影響していると言われています。

かねた整骨院では、筋肉・筋膜・関節包の不具合が起きている場所(痛みの引き金・トリガーポイント)を探し出し、揉みほぐしとトリーポイント療法で施術していきます。

慢性疼痛(痛覚変調性疼痛)の可能性がある場合は、「脳の働き」「生活習慣」「自律神経のバランス」などが関与している可能性が高いため、揉みほぐしやトリガーポイント療法に、運動療法(簡単なエクササイズ)、神経系の調整(ソマティック的手法)や認知行動療法的アプローチ(認知の柔軟化)を組み合わせ、お一人お一人の状態に合わせ施術していきます。

お悩みの方はお気軽にご相談ください。

整体や整骨院で治るのか?

かねた整骨院に相談に来られた方の中には、医療機関の治療と並行して、当院の徒手療法や運動療法を行うことで改善された方もいらっしゃいます。

もちろん、当院に相談に来られた方の中には、改善されない方や、しぶっていた手術で治った方も多くいらっしゃいます。

慢性疼痛ガイドラインやエビデンスでは徒手療法の効果はあまりありませんが、整体や整骨院での施術で症状や日常生活が楽になるようであれば、医師と相談の上、上手に活用するのはありだと思います。

かねた整骨院では、患者さんの症状や日常生活が楽になるのであれば、医療機関での治療と並行しながら、医学的基礎知識・疼痛医学(痛みの神経科学)を元にサポートさせていただいています。

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