股関節痛

【股関節痛】

膝や肩以外にお悩みの方が多いのが股関節の痛み。

この股関節痛も膝痛などと同じく色々な事が言われているよ。

代表的なのが変形性股関節症。

変形性股関節症は、単純に股関節症とも言われてる。

どういう状態を変形性股関節症というかは「股関節を形成する寛骨(臼蓋)と大腿骨頭が何らかの原因で破綻をきたした状態」となっている。

レントゲンやMRIで見たときに何が原因かわからないけど関節が何か変に映っているってことだな。

で、以下のように分類されている。

◆前期・・・軟骨の障害がなく、骨頭と臼蓋の適合性はいいが、臼蓋形成不全がみられ重い感じがする

◆初期・・・骨と臼蓋の適合性が一部悪くなり、軟骨も部分的に障害され、関節の隙間が部分的に狭くなり、痛みが強くなってくる。

◆進行期・・・骨頭と臼蓋の適合性が著しく悪くなり、軟骨が障害される部分も広範囲になり、骨頭と臼蓋に骨嚢胞が認められ、骨の破壊と増殖が進み、骨棘ができ、痛みが最も強くなって、関節の動きも悪化する。

◆末期・・・軟骨が全面的に壊れ、関節の隙間が狭くなり、骨の破壊と形成が進行して骨が変形し、関節の動きも著明に悪くなる。

骨嚢胞は原因は解らないけど骨に穴が空いてる状態 痛みがあるのでレントゲンを撮ったらこういう風に映った。だから変形性股関節症。

痛みがあるからレントゲンを撮ったら何も異常が見つからなかった。原因不明。

膝でも肩でも同じだね。

痛みがあるということは、はじめに痛みセンサーが興奮しなきゃいけない。

関節の痛みセンサーはどこに存在するかと言うと関節包、靭帯、腱、脂肪体に存在するけど、軟骨組織にはない。

骨も骨膜や骨髄には存在する。

関節の侵害受容器は、

1、侵害的な圧刺激や過度な関節運動に反応する高閾値機械受容器

2、強い圧刺激にのみ反応して、関節の運動には反応しない受容器 3、正常な関節ではどんな機械的な刺激にも反応しない、非活動性侵害受容器

に分類されている。

つまり、何かで炎症が起きないと関節内部から痛みが出ることはないということ。

どの関節でもそうだけど、軟骨が無くなろうと、関節唇が損傷されていようと、骨が変形していようとそれが必ず直接的な原因にはならないということ。

変形性股関節症に対する運動療法の研究・開発に取り組みをされてきた廣橋 賢次先生は 「前期・初期なら97%くらい、進行期でも75%くらいは運動療法で痛みはとれる」と言っている。

つまり、炎症を起こしている状態ではない限り、関節が凄く変形していてもしていなくても、股関節周りの軟部組織にアプローチすることがすごく大事だってこと。

【炎症を引き起こす原因】

◆外因(生体の外からの有害な刺激が原因)

・物理的因子・・・熱、機械的刺激、紫外線など

(具体例:火傷、捻挫(靭帯損傷)、打撲など)

・化学的因子・・・有害薬品など

(具体例:火傷、湿疹など)

・生物的因子・・・細菌、ウイルス、寄生虫など

(具体例:感染性関節炎、外傷後の化膿など)

◆内因(生体内の機能異常や障害などが原因)

・免疫システムの異常によるアレルギーや自己免疫異常

(具体例:アトピー性皮膚炎、RA(関節リウマチ)

・代謝異常による炎症物質の産生

(具体例:痛風)

・臓器の機能異常

(具体例:肝炎)

・ストレスによる組織の破城

(具体例:腱鞘炎、変形性関節症)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です