月経痛(生理痛) 女性特有の痛みその1

こんにちは。

金田です。

かねた整骨院のブログへようこそ。

かねた整骨院では、怪我や肩腰などの痛み以外にも、女性の患者さんから月経痛(生理痛)など「女性特有の痛み」の相談を受けることがあります。

男性にはない女性特有の痛みとしては

  • 月経痛(生理痛)
  • 中間痛(排卵痛)
  • 陣痛
  • PMS(月経前症候群)
  • PMDD(月経前不快気分障害)

が有名だと思います。

一度に書くと長くなりすぎるので、数回に分けて、この女性特有の痛みについて、そして、お悩みの方に対して「かねた整骨院では何ができるのか?」を書いていきます。

今回は、女性特有の痛みその1として「月経痛(生理痛)」についてになります。

かねた整骨院

症状

症状は基本的には痛みになります。痛みは

  • 月経開始から約24時間後に最も強くなり、2~3日後に治まる傾向にある
  • 普通は締めつけるような痛みや鋭い痛みが起きたり消えたりする
  • 鈍い痛みが続くこともある
  • 痛みが腰や脚に広がることもある

と言われています。その他

  • 頭痛
  • 吐き気(ときに嘔吐を伴う)
  • 便秘
  • 下痢
  • 排尿回数が増える
  • 月経前症候群の症状(イライラする、抑うつ、疲労、神経質など)が、月経の途中あるいは終わりまで続くこともある

という症状も出ると言われています。

原因その1 機能性月経困難症

月経痛には

  • 特定できる原因がない機能性月経困難症
  • 他の病気が原因の器質性月経困難症

があります。

機能性月経困難症は

  • 通常青年期に始まる
  • 妊娠した後は症状が軽くなることがある
  • 器質性月経困難症よりも多くみられる
  • 約5~15%は学校や仕事を休むなど日常生活に支障が出るほど月経痛が重くなることがある

と言われています。

機能性月経困難症で痛むのは、月経中に分泌されるプロスタグランジンという物質の影響だと考えられています。

その理由は、

  • 機能性月経困難症の女性ではプロスタグランジン濃度が高くなっている。
  • プロスタグランジンは子宮を収縮させ血流を悪くするが、この子宮の収縮が、痛みと不快感を引き起こす。
  • プロスタグランジンは子宮内の痛みに対する感受性を増やす。

からです。

その他

  • 運動不足
  • 月経に対する不安

なども、原因である可能性があると考えられています。

原因その2 器質性月経困難症

器質性月経困難症には

【一般的な原因】

  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 子宮腺筋症

【あまり一般的ではない原因】

  • 先天異常
  • 卵巣嚢胞
  • 卵巣腫瘍
  • 骨盤内炎症性疾患(女性の子宮頸部、卵管、卵巣の感染症)
  • 子宮頸管狭窄症

があると言われています。

警戒が必要な症状

以下のような症状があった場合は、急いで医療機関を受診してください。

  • 急または新たに生じた重度の痛み
  • 持続性の痛み
  • 発熱
  • 膿のようなおりもの
  • 腹部にやさしく触れるか、または少しでも動いたりすると悪化する鋭い痛み

治療法

月経痛が器質性月経困難症であった場合は、原因となっている病気の治療が必要です。

機能性月経困難症の場合は、治療ではなく、症状を緩和するための対策になります。

機能性月経困難症の症状を緩和するための対策としては

  • 睡眠の確保
  • 休養
  • 適度な運動
  • 低脂肪食
  • サプリメント(オメガ3脂肪酸、亜麻仁、マグネシウム、ビタミンB1、ビタミンE、亜鉛など)
  • お腹を温める

があります。

痛みが酷かったり持続する場合は

  • 非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)
  • 経口避妊薬
  • ホルモン療法
  • 抗てんかん薬(ガバペンチンなど)

の薬剤が症状緩和に役立つこともあります。

重度の痛みが続く場合は、

  • 脳に伝わる痛みの信号を遮断するため、子宮につながる神経を破壊する治療

が行われる場合もあります。

その他

  • マッサージ
  • 指圧
  • カイロプラクティック
  • 経皮的電気神経刺激(皮膚の表面に電極を置いて微弱な電流を流す)

など、いくつかの代替療法が提案されていますが、まだ十分に研究されていません。

※「○○すれば生理痛は治る!」などとうたっている民間療法を活用する際は気を付けてください

かねた整骨院では何ができるのか

月経痛(生理痛)も「痛み」になりますので、急性痛と慢性痛(慢性疼痛)に分けて考える必要があります。

器質性月経困難症の場合は、かねた整骨院をはじめ民間療法でどうこうできる状態ではありませんので、医療機関が頼りになります。

月経痛(機能性月経困難症)を緩和させるために大事なのは、患者さんご自身が「自分の身体(症状)をマネジメントしていく」という姿勢だと思っています。

具体的には

  • 生活習慣はどうなっているのか?
  • 考え方の癖(非現実的な自動思考)はどうなっているのか?
  • 食事内容は?
  • 運動不足や運動し過ぎになっていないか?

を見直してもらい、必要な部分の修正をしていただくことが大事です。

かねた整骨院では、必要ならその部分のお手伝いをしながら、温熱療法で温めたり、徒手療法で身体を弛めたり、「月経に対する不安」も原因の一つと考えられているので、不安が少なくなるよう話を聞いたり、脳や自律神経の仕組みを活用して身体に働きかけるソマティック系のアプローチ(整体など)を行っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

かねた整骨院

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