「老化(呆け)は足からくる=筋肉」からでも読み解ける神経の発達(中枢神経のシナプスの繋がり)
池見 酉次郎先生は、「老化(呆け)は足からくる」の理由をこう説明しています。
筋肉には「相性筋」と「緊張筋」という筋肉がある
相性筋は、頭の発令によって動く筋肉(大脳皮質の運動中枢からの命令)
緊張筋は、背骨を支える脊柱起立筋群や腰、足など姿勢を支えてる筋肉。頭の命令を受けず、反射的に動く筋肉(意識しなくても反射的に緊張―弛緩を繰り返す。この活動は、大脳に向かって情報を送り続ける為、脳の活性を高める)
60歳くらいになると、相性筋は若い時の70%くらいに、緊張筋は40%にガタン落ちる
「足から歳をとる」「老化(呆け)は足から」という理由はここにある
つまり、歳を取っても「末梢からの刺激(緊張筋の活動)は脳の活性を高める(神経を発達させる)」ということが文章から分かります。
緊張筋は、脊柱起立筋群、腰、足などの姿勢を支える筋肉、深層筋(インナーマッスル)
つまり、赤筋です。
赤筋は、細胞内のミトコンドリアが多いといわれています。
酸素がたくさん運び込まれ、持久性がある筋肉です。
酸素がたくさん運びこまれるということは、血液もたくさん運びこまれてるということです。
赤筋は、緊張筋(脊柱起立筋群、腰、足などの姿勢を支える筋肉)だけでなく、呼吸や血液循環にも関与しています。
そして、ミトコンドリアは、脳や肝臓の細胞にも多く存在します。
なので、呼吸が上手くできない場合、酸素が上手く取り込めず、血流も悪くなり、緊張筋(脊柱起立筋群、腰、足などの姿勢を支える筋肉)は上手く機能出来なくなりますし、脳や肝臓の活性も低下するでしょう。
ということは、老化(呆け)だけではなく子供の場合でも、緊張筋(脊柱起立筋群、腰、足などの姿勢を支える筋肉)が発達途中の場合、呼吸や血液循環が上手くいかなかったり、脳の神経の発達(神経シナプスの繋がり)が上手くいかなかったりすることが考えられます。
緊張筋(脊柱起立筋群、腰、足などの姿勢を支える筋肉)という、骨格筋からの末梢神経の情報が関与してるってことは、当然、平滑筋(内臓)からの末梢の情報も関与してることになります。
「老化(呆け)は足からくる=筋肉」からでも、神経の発達(中枢神経のシナプスの繋がり)は読み解けますね。
「元気に長生き」と「子供の成長発達(子育て)」ために僕らが出来ることって、そんなに難しくないです。
・足(土台)を整える
・腰を整える
・背骨をゆるめる
・呼吸
・栄養
ようするに「身体からのアプローチ」ということです。
これはそのまま、腰痛や肩こりなど筋骨格系の痛みや不具合、不定愁訴にも当てはまります。