なかなか治らないを、「痛みの恐怖ー回避モデル」から考える
こんにちは。
かねた整骨院の金田隆佳です。
今回は、「痛みの恐怖ー回避モデル」を使って、「なかなか治らない」を考えていこうと思います。
痛みは脳で感じている
腰痛や肩こりなど、身体の不調がなかなか治らない…
とお悩みの方はとても多いです。
なぜ治らないのか、
筋肉のほぐし方の問題なのか?
背骨や骨盤が整ってないのが問題なのか?
腹筋背筋のバランスなのか?
どれも完全否定はできませんが、筋肉や骨などの構造に何かしらの問題を探し続けても、悩みはなかなか解決しないと日々感じています。
そもそも痛みは脳で感じています。
そして、痛いという感覚を処理する脳の部分だけでなく、情動や認知に関係する脳の部分も大きく影響しています。
考え方の癖
なかなか治らない問題は
・感覚
・情動
・認知
を考える必要があるのです。
つまり、「怪我を回復させる・体をケアすることも大事だけど、思考の癖を修正していくこともとても大事」ということです。
「痛みの恐怖ー回避モデル」
上の図は、「痛みの恐怖ー回避モデル」です。
例えば、腰に痛みが出ても、腰痛や自分の腰に不安や恐怖がない場合は、青色~ピンク色で書かれた図のルートのように回復が早いんです。
ですが、「痛みの破局的思考」からの黄色で書かれたルートのように、不安や恐怖が強かったり大きかったりした場合は、腰痛がなかなか治らないという悪循環に入りやすいんですね。
その、不安や恐怖を生み出すのが、痛みの破局的思考だと言われています。
痛みの破局的思考
破局的思考というのは、一つのミスを取り返しの付かない決定的な破滅と考えることです。
例えば、「腰を痛めてしまった…この痛みのせいで人生おしまいだ…」こんな風に考えちゃう思考の癖ですね。
非現実的ですよね。
治るのが早い人は、「たまたま腰が痛くなってしまったけど、だからといって、これで人生終わるわけじゃないからなぁ」という現実思考をする人がすごく多いです。
ですので、「まずはこの痛みの破局的思考を何とかして変えていきましょうよ」がとても大事なんです。
ネガティブな感情、他人の噂話程度の情報、ネットの恐怖を煽る情報などは、痛みの破局的思考を刺激してしまいます。
研究により、色々な新しいことが分かってきています。
「治るためにはどうしたらいいのか?」も分かってきています。
「○○すれば治る!」「○○整体で根本解決!」などのような、奇跡の魔法ような効果をうたう怪しい民間療法にはくれぐれもご注意ください。