急性腰痛の施術について~その2~
こんにちは。
かねた整骨院の金田隆佳です。
今回は、急性腰痛の施術についての2回目です。
前回の記事、「急性腰痛の施術について~その1~」はこちらになっています。
では早速。
前回は、急に腰が痛くなったとき、悪性腫瘍や馬尾症候群などの重大病変を除けば、椎間板ヘルニアなどレントゲンやMRIなど画像に映し出された構造的変化よりも筋肉からの痛みの場合が多いと考えることができ、そこには、筋肉の緊張と自律神経が関与しているので、
- 何が筋肉を緊張させてるか?
- 交感神経系の活動が亢進されているのはなぜか?
を探れば、「急に腰が痛くなったとき、どの施術を行えばいいのかが分かる」ということを書きました。
では、実際に、「かねた整骨院ではどのような施術を行うのか?」ですが、急性腰痛の代表でもあるギックリ腰を例に書いていきます。
ギックリ腰の原因はなに?
結論から先にお伝えしますが、ギックリ腰の原因は「不明」です。
驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが「原因不明」なんです。
- 荷物などを持ち上げたり
- 前かがみになったり
- くしゃみをしたり
- 床から立ち上がったり
など、何かしらキッカケがあって腰が痛くなるけど、患部で何が起こってるのかの明確な原因はハッキリしていないということです。
ですので、筋肉を緊張させ、自律神経に影響を与えているのは「痛みという感覚」になります。
施術の選び方
では、その急な腰の痛みに対してどのような施術を選択するのかですが、かねた整骨院で活用しているのは、ニュージーランドガイドラインと呼ばれている「急性腰痛と危険因子ガイド」です。
※訳者である長谷川先生から引用許可をいただいています
急性腰痛の治療戦略は
- 痛みが酷いなら安静にする(2日以上の安静は逆効果)
- 痛みが落ち着いてきたら、許す範囲で日常生活や仕事を続ける
- 鎮痛剤などで症状をコントロールする
- 腰痛に対して適切な知識を持つ
ことが大事だとされています。
電気治療や揉みほぐす施術の有効性は「???」となっています。
そして、「ギックリ腰は自然経過で2週間で回復する」という報告もあります。
かねた整骨院の施術
では、かねた整骨院ではどのような施術を行っているのか?ですが、
- ガイドラインや研究結果を基にアドバイス
・消炎鎮痛剤の活用
・過度な安静のデメリットを伝える - 交感神経系を落ち着かせるために身体をゆるめる
・手で筋肉をほぐす
・必要に応じて全身の調整 - 腰痛に関する情報提供
・施術しながら患者さんの質問に答える
・問診時に説明をする
・施術をしながら状態や今後の変化を説明する
を行っています。
徒手療法などの効果は科学的には「???」ですが、筋肉(トリガーポイント)にアプローチしたり、緊張している身体をゆるめることで楽になることが多いですし、実際に、私自身が身体の調子が悪くなったら、患部に身体に直接触ってほしいし、揉みほぐしてほしいので、そうしています。
ですが、「毎日通院させる」「電気かけて少しだけ揉んで何回も通院させる」という、昔ながらの整骨院スタイルの施術は不必要だと考えています。
以上、2回にわたって急性腰痛の施術について書きました。
参考にしていただければ幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!