Fileその3【電気信号が発生する仕組み】
Fileその3【電気信号が発生する仕組み】
細胞は細胞膜と呼ばれる薄い膜につつまれていて、その細胞膜を境に「細胞内」と「細胞外」に分けられている。
この細胞内と細胞外には約100ミリボルトほどの電位差がある。
細胞の外と内がプラス極とマイナス極にわかれていて、約100ミリボルトほどの電位差がある状態の事を「分極」といいう。
細胞外にはナトリウムイオン(Na+)やカルシウムイオン(Ca++)、細胞内にはカリウムイオン(K+)が存在し、分極状態の時はこのナトリウムイオンとカルシウムイオンのバランスが保たれている だけど、なんらかの刺激が加わると、細胞膜の透過性が著しく変化してプラスの電荷をもったナトリウムイオンが細胞内に流れ込み、細胞内の電位は100ミリボルトほども上昇し、プラスの20ミリボルト程度に変動する。
このように、ナトリウムイオンが突発的に内部に向かって流れる状態、つまり細胞膜の特性変化を「細胞膜が興奮する」=「細胞が興奮する」と表現する。
この細胞が興奮し「活動電位」が発生している状態の事を「脱分極」と言う。
基本的には末梢の受容器でこの「脱分極」が起こることで痛みの電気信号が発生して、情報が脊髄を通過して脳に到達して、脳が反応することで初めて「痛で!!」って感じることができるってこと。