関連痛
Fileその14【関連痛(referred pain)】
・ほとんどの痛みは組織の損傷が起こっている、いわゆる「患部」で発生するが、その患部と痛みを感じる部分が一致しない場合がある。このような痛みは「関連痛(referred pain)」と呼ばれている
・脳内には体表の身体地図(ペンフィールド・マップ)があるため、身体の表面に刺激を感じると、脳は脳内の身体地図と刺激された体表とを照合して、痛みなどの感覚が生じている部分を特定する。
・脳内には「明確な内臓の地図が存在しない」ため、内臓が刺激された場合誤認が生じる場合がある
・骨格筋からも、関連痛が生じる(トリガーポイント)
・関連痛発生の仕組みは、未だ結論がでていない
【ルフの収束投射説】
皮膚と内臓、それぞれの痛みを伝える神経が、脊髄後角で同一のニューロンに収束し、皮膚からの情報と内臓からの情報が一緒になって脳に伝達される(投射)
この説以外に
・同一の一次侵害受容ニューロンが皮膚と内臓の痛みを伝える
・促進現象(直接入力なし)
などの説がある