Fileその4【末梢神経の種類】
Fileその4【末梢神経の種類】
末梢神経は直径の大きい順に、A繊維、B繊維、C繊維に分けることができる。
A繊維は更に直径の大きい順に、Aα・Aβ・Aγ・Aδにわけることができて、それぞれ異なった機能を持っている。
末梢神経は、直径が多きいほど伝導速度が速い。
A繊維とB繊維は有髄繊維、C繊維は無髄繊維。
有髄繊維は髄鞘(ミエリン鞘)を持っているので、跳躍伝導で活動電位が伝導するから、無髄繊維よりも伝導速度が速い。
機能的には求心性神経と遠心性神経に分けられる。
・求心性神経
Aα・・・固有知覚
Aβ・・・触・圧覚
Aδ・・・痛覚・温度覚
C・・・・痛覚・温度覚
・遠心性神経
Aα・・・運動神経(骨格筋:錘外筋繊維:実際の筋収縮に関与)
Aγ・・・運動神経(筋紡錘:錘内筋繊維)
筋紡錘・・・骨格筋の中にある感覚器。筋繊維と平行に走っていて筋肉が伸ばされる速度や程度を測り、中枢神経系に送り運動の調節に関与している。
この筋紡錘の長さ調節を行っているのがγ運動神経。
膝蓋腱反射は筋紡錘の働き。
熱いヤカンを触ったとき「アツっ」て反射的に手を引っ込めるのはγ運動神経系の働き。
(中枢神経からの信号だけでなく、皮膚からの痛み信号も筋紡錘に伝えるから)
B・・・・交感神経節前繊維
C・・・・交感神経節後繊維
交感神経系・・・ 胸髄および腰髄の側柱からでる。
末梢の効果器(例えば腸など)に到達するまでに1度ニューロンを変換する。
中枢(脊髄)から交感神経の神経節までの繊維を交感神経節前線維、神経節から効果器までのニューロンを交感神経節後線維という。
交感神経はニューロンを換えるシナプスは交感神経節にあるので、節後繊維の長さが節前線維より長くなります。
神経伝達物質・・・交感神経節前繊維はアセチルコリン
交感神経節後繊維はアセチルコリンまたはノルアドレナリン
求心性神経に限り伝導速度と機能による分類がある。
Aα・・・Ia、Ib
Aβ・・・Ⅱ
B・・・・Ⅲ
C・・・・Ⅳ