膝関節痛 〜半月板が原因とされてるもの~

【膝関節痛 〜半月板が原因とされてるもの~】

壊れた破片による侵害受容器の刺激ではなく、関節液の発痛物質濃度が刺激の原因であれば、半月板損傷が原因だとされる痛みにも同じようなことが言えるんじゃないかな?

半月板の外周1/4には侵害受容器があるし滑膜にも近接してるけど、それ以外は血管がないので基本的には膝軟骨と同様に関節液から酸素・栄養素を補給している。

半月板は軟骨と違い繊維軟骨なので、酸素不足になってもボロボロ剥がれ落ちるようなことにならなくて、断裂したり亀裂が入ったりするのではないかな?

その影響で膠原繊維間の多糖類がポロポロと剥がれてしまうようなことが起き、それをマクロファージが異物とみなし攻撃することで

発痛物質濃度が濃くなる→侵害受容器興奮→痛いとなる

なんてことも考えられなくはない。

外周1/4は侵害受容器があるので、その部分が直接障害を受ければその場で痛みが起こる可能性はあるけども、それも衝撃や摩擦が損傷のメインではなく

虚血→酸素・栄養素不足→損傷(もしくは発痛物質遊離産生)→痛み(もしくは炎症)

なのかも知れない。

マクロファージから炎症性サイトカインが放出されるのは、大量の細胞死が起こり、既存の処理システムで対処しきれなったとき、好中球から血管が呼び集められるなどなどで炎症が起こるのは知られているので、「膝が腫れて痛い!」となって病院にいってレントゲン・MRIで検査された時には軟骨が減ってたり、半月板がダメージ受けていても不思議ではない。

ただそれがいつから始まったかは解らないよ、だって、衝撃や摩擦で起こるのでは無いと言われているし、マクロファージから炎症性サイトカインが放出され炎症反応を引き起こすメカニズムに関与するMincle(マクロファージに発現するC型クレチン)は、ストレスによって強く発現が誘発されると言われているからね。

水が溜まって痛い・捻挫した(靭帯断裂など)の炎症性の痛み以外は、筋・筋膜もしくは靭帯・関節包などの軟部組織(虚血→発痛物質産生→C繊維興奮→痛い)が痛みの原因と考えられるから、この時にレントゲンやMRIで検査して映った軟骨の減少や半月板のダメージを、すぐに痛みの原因にしてしまうのは良くないことだよな。

※ガンや感染症・リウマチなどの病気の除外は必須!!

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