腰痛、肩や首のコリ、頭痛などに影響を及ぼす心理社会的因子
こんにちは。
かねた整骨院の金田です。
今回は、腰痛、肩や首のコリ、頭痛、めまいなど不定愁訴と関係が深い「yellow flags(イエローフラッグ:心理・社会的因子)」について書きます。
心理・社会的因子(yellow flags)
腰痛など身体の不調が現れた場合、まずはred flagsとして、悪性腫瘍、馬尾症候群、化膿性脊椎炎、骨折など重大病変のチェックを行います。
そこに当てはまらない場合はgreen lightとして、風邪のような、時がたてば自然と治る「自己限定性疾患」として対処されます。
ですが、再発を繰り返したり、なかなか良くならないような場合は、心理・社会的因子(yellow flags)の関係を見ていくことになります。※腰痛の場合、「ぎっくり腰」のような急性の段階で、yellow flagsの関与をしっかり説明することが強く勧告されています。
心理・社会的因子(yellow flags)は
- 緊張
- 悩み
- 不安
- 抑うつ
- 怒り
- 認知の歪み(完全主義や悲観主義)
- 疼痛行動(痛みの言語的、非言語的表現及び疼痛回避行動)
- 心理的ストレス
- 個々の性格
- その他医療システムや社会システム(経済的・政治的問題)
などになります。
あなたが悪い訳ではありません
心理・社会的な要因と表現すると、「心」「心理」というワードによって、「自分が悪いから回復できない」と自分を責めてしまう方がいます。
痛みや不調はしんどいので心身がネガティブになることが多いですし、もしかしたら、過去に心のダメージを負ってしまったのかもしれませんし、脳の生存本能によって自律神経系のバランスが崩れてしまっているかもしれません。
ですが、あなたが悪い訳ではありません。
回復のためには
慢性的な痛みや不調からの回復のためには、「自分の症状には、どんな心理・社会的因子(yellow flags)が影響しているのだろうか」を考え、変えていけそうな、変えやすそうなところから変えていくことが必要になります。
働きかけやすいのは「身体」ですね。
痛みや不調があるとき身体は緊張していることがほとんどなので、何かで「ゆるめる」といいでしょう。
- お風呂で温まる
- 軽い運動
- 目や首を温める
- 自分の好きな香りを嗅ぐ
など、何でも構いませんので、呼吸が深くなったり、「ほっ」とする感覚を頼りにすると分かりやすいでしょう。
必要なときはお手伝いしますので、いつでもご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!!