運動療法、やったほうがいいっスよ
こんにちは。
かねた整骨院の金田です。
今回は、慢性的な痛みを何とかいしたいと思っている方向けに、「運動療法」について書きます。
運動療法の有効性
運動療法には
- 有酸素運動や筋力増強運動のような一般的な運動療法
- モーターコントロールエクササイズ(MCE)
- ニューロリハビリテーション
- マインド-ボディエクササイズ(ピラティスなど)
があります。
今回は、一般的な運動療法の有効性について書きますが、慢性疼痛ガイドラインをみてみると、
- 推奨度:1(強)施行することを強く推奨する
- エビデンス総体の総括:B
となっていて、要するに「運動療法、やったほうがいいっスよ」ということになっています。
運動しないことによる影響
痛みが酷かったり長引いたりすると、身体を動かす(運動)のが億劫になりますが、その不活動によって
【身体的変化】
- 筋委縮
- 骨粗しょう症
- 代謝の低下
- 肥満
- 筋力低下
- 関節が固くなる
- 柔軟性の低下
- 心配能力(機能)の低下
【心理的変化】
- 抑うつ
- 不安
【社会的変化】
- 社会活動の制限
- 経済的損失
【不動痛】
- 動かさないことで痛む
という影響があることが分かってきています。
運動することのメリット
運動することで、先に挙げた運動しないことによるデメリットが改善されます。
- 筋肥大
- 筋力UP
- 柔軟性の改善
- 関節の動きがよくなる
- 代謝改善
- 心肺能力(機能)改善
- 気分の改善
- QOLの改善
- 痩せる
- 痛みの緩和
といった感じです。
運動自体に鎮痛効果がある
運動療法(エクササイズ)には色々なメリットがありますが、運動自体に鎮痛効果があることが、痛みを何とかしたい方には一番嬉しいメリットではないでしょうか。
運動することで、脳内から内因性のオピオイド物質(エンドルフィン)という、鎮痛物質が放出されることが分かっています。
そして、運動することで誰かから「頑張りましたね!」「良くなりましたね!」などのモチベーションがあがる声をかけられることで、中脳からドーパミンが放出され、側坐核を経由し淡蒼球からエンドルフィン(鎮痛物質)が放出されるでのはないかという研究もあります。
脳の側坐核や淡蒼球は、快楽・快感と関連する場所と言われています。
褒められてモチベーションアップ以外にも、「運動したら気持ちがいい!」「効果を実感できるなどの報酬」といったことが刺激になりドーパミンの放出につながると言われています。
運動すると痛くなるから…
慢性的な痛みでしんどい思いをされている方の多くは、「運動すると痛くなるから動かしたくない」と言います。
ですが、痛みを抱えていない方でも、普段動かしていない場所を動かすと痛みが出ますし、筋肉痛にもなります。
そんなもんなんです。
「痛みがでる=悪」ではないんですよね。
痛みを我慢して涙を流しながら運動しろ!!ということを言ってる訳ではありません。
- 軽くストレッチしてみる
- 軽くラジオ体操してみる
- 軽くウォーキングしてみる
そんな感じから身体を動かしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!!