アロディニア
Fileその16【アロディニア】
・通常痛みを引き起こさないような非侵害刺激(軽い接触や圧迫、適度の温熱や冷却など)でも痛みが起こる状態。
・痛み閾値の低下
【機械刺激によるアロディニア】
・静的アロディニア(static allodynia)と動的アロディニア(dynamic allodynia)がある
【静的アロディニア(static allodynia)】
・軽い圧迫だけで痛みが発生
・損傷部位に限局
・AδおよびC侵害受容ニューロンの閾値の低下
【動的アロデュニア(dynamic allodynia)】
・綿花や鉛筆で皮膚を軽くなでることで痛みが発生
・損傷部位の外まで広がっている
・Aβ繊維の関与
・加わる刺激がどんな刺激でも、感覚の質が変化している状態=刺激と反応の様式が異なっている状態
・末梢部位の変化(炎症や神経損傷)で起こる場合と、中枢の変化で起こる場合がある
・侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛のいずれでも生じることがある
・CRPS(複合性局所疼痛症候群:complex regional pain syndrome)、FM(線維筋痛症:fibromyalgia)などの疾患でもみられる
・実際には、痛覚過敏とアロディニアを厳密に分けることは難しい