Fileその2【侵害逃避反射】
Fileその2【侵害逃避反射】
侵害刺激(身体が傷つくような刺激)を受けたときに、刺激された部位をその刺激から遠ざけようとする反射のこと(侵害刺激が加わったとき手足を引っ込める屈曲反射など)
脊椎動物の祖先にあたるナメクジウオという原始的な生物にも備わっている防御反応。
脊椎動物におけるもっとも古い神経反射。
ナメクジウオを棒でつつくと、刺激から身体を遠ざけようとして“くるん”と丸くなるので「渦巻き反射」とも呼ばれている。
「侵害逃避反射=“痛み”反射」
この痛み反射を土台にして高次神経系が構築された。
それだけ痛み系(警告信号系)は生体にとって重要な機能。
原始的であるという特徴は、慢性痛(症)が発生しする仕組みに大きく関与している。
先天性無痛症っていう痛みを感じない病気があって、その病気の人たちは怪我をして身体が傷ついても痛みを訴えることができないから、そのせいで壊疽を起こして手足切断、なんて最悪なパターンになってしまうこともあるくらい。
「痛み」って必要なんだよな。
命を守るための仕組みだ。