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皮膚の「構造と機能」
◆主な機能
・外界からの刺激(外からの力、薬物、紫外線など)に対する保護
・体温の調節
・触覚、圧覚、温度覚、痛覚など感覚の受容
・創傷治癒
・分泌や吸収
・免疫学的な防御
など
「人体最大の臓器」とも言われている
・成人の場合、表面積は約2㎡、厚さ約0.5〜4mm、重量約3kg(皮下組織を加えると約9kg)
表層から、表皮、真皮、皮下組織、に区分できる
◆表皮
・表層から、角質層、顆粒層、有棘層、基底層に区分できる
・各層の大部分は「ケラチノサイト(角化細胞)」で構成される
・新しい細胞は、基底層で作られ表層に押し上げれる
・毛細血管の侵入が無い
【角質層】
・「ケラチン」と呼ばれるタンパク質を含む核のない死んだ細胞から構成
・足底では1mm以上もある
【顆粒層】
・この層にあるケラチノサイト(角化細胞)は、細胞内のケラチンの量は多いが、核などは崩壊している
・細胞の内容物が細胞外へ放出されることにより、細胞間に「脂質層」を形成し、これが透過バリアの役目をしている
【有棘層】
・デスモソーム(接着斑)により、細胞どうしが強固に結合
【基底層】
・細胞の増殖・分裂が盛ん
・胚芽層と呼ばれることがある
・メラノサイト(色素細胞)が存在→紫外線により刺激を受けると「メラニン色素」が合成される
・メラノサイトが表皮の表層に突起を伸ばし、メラニン色素の顆粒を送ることで色素沈着が起こる
◆真皮
・プロテオグリガンの中に繊維成分と細胞成分が存在
・繊維成分→コラーゲン繊維(非常に豊富)とエラスチン繊維
・細胞成分→繊維芽細胞(プロテオグリガンやコラーゲン繊維を合成する結合組織固有の細胞)、リンパ球、肥満細胞など
・毛細血管網がある(皮下組織からのもの)
◆皮下組織
・真皮と「筋膜」の間
・真皮よりもコラーゲン繊維が粗い
・結合組織で構成
・大部分はプロテオグリガンと脂肪細胞で満たされている→クッション性が高い
・脂肪組織は生体深部の熱放散を抑制する働きもする
・血管、リンパ管、神経の通り道→過剰に溜まった「水分」が排出→水分量を安定維持している
なんせ「皮膚は第3の脳」って言われるくらいだし、色んな感覚の入り口だし、痛みの勉強にとっても大切な部位。
筋膜と同じく、ほとんどがプロテオグリガンとコラーゲン繊維だから代替医療を提供する治療家は知っておいた方が良いね。