頭痛 その3 【片頭痛】
こんにちは。
かねた整骨院の金田です。
今回は、頭痛その3、片頭痛について書いていきます。
片頭痛とは
日本頭痛学会のホームページには
片頭痛は,日常生活に支障をきたす一次性頭痛(頭痛の原因となるような何らかの疾患がない頭痛)で,比較的頻度の高い疾患です。日本では,成人の約8.4%が片頭痛にかかっていると報告されています。
頭痛の前に起こる「前兆」症状の有無により,「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」の二つのタイプに分類されます。前兆症状は,キラキラした光,ギザギザの光が視界にあらわれ見えづらくなる(閃輝暗点)といった視覚性の症状が最も多く(90%以上),ほかにもチクチク感や感覚が鈍くなる感覚症状,言葉が出にくくなる言語症状などがあります。特殊な前兆として,半身の脱力感や回転性めまいを認める場合もあります。
通常は,前兆が5~60分続いた後に頭痛が始まります。頭痛が始まる前に,なんとなく頭痛が起こりそうな予感や気分の変調,眠気,疲労感,集中力低下,頸部の凝りといった症状を経験する場合がありますが,これは前兆とは区別して「予兆」といいます。
と書かれています。
片頭痛の起こり方
片頭痛の起こり方としては、前兆(30%程度の人に起こる)や予兆のあと
- 片側性の脈を打つような拍動性の痛み
- はじめは鈍痛の場合が多い
- 首の後ろの締め付け感が強くなる
- 眼の奥、こめかみ、頭全体に痛みが広がる
となり
身体を動かすと頭痛が酷くなるという特徴があり、つらい時は寝込んでしまうほどです。
片頭痛発作を招く因子(トリガー)
片頭痛発作には以下のような誘発因子(トリガー)があります。
- ストレスや精神的緊張
- 睡眠不足や疲労
- 天候・気圧・温度の変化
- 低血糖状態
- アルコール
- 脱水
- 月経周期(生理時:50%程度に起こる)
- 特定の食べ物:チーズ・チョコレート・赤ワイン・ナッツ類・発色剤など
片頭痛の対処
片頭痛の対処は、「予防」が一番です。
先に挙げたように、片頭痛発作には誘発因子(トリガー)が関与している場合がほとんどです。
身体と生活のリズムを変える、悪い習慣を改善していく、つまり、生活習慣を見直すことで、トリガーの大部分はなくしていけます。
天候や気圧の影響で起こる天気痛は変えられないと思われるかもしれませんが、天気痛の対処は「自律神経のバランスを整えること」になります。つまり生活習慣の見直しです。
仕事を変えたり、生活する環境を変えることは難しいかもしれませんが、自分で変えられる部分から変えていく改善していくことが大事です。
片頭痛の薬
片頭痛の治療的な薬には、
- 一般的な鎮痛薬:NSAIDs、アセトアミノフェン
- トリプタン系薬剤
があります。
その他
- 片頭痛の前兆を予防し、頭痛も軽くする:テラナス(ミグシス)、抗てんかん薬(デパケン、トピナなど)
- 頭痛の頻度と程度を軽くする:インデラル
- 脳の痛み調節系にセロトニンの刺激を送り、片頭痛による痛みの悪循環の回路を断ち切るのを助ける:トリプタノール(少量)
があります
※痛みや頭痛の専門医の情報から引用しました。
※薬について詳しくは医師や薬剤師に相談してください。
片頭痛も慢性痛
片頭痛も緊張型頭痛同様「慢性痛」です。
慢性痛治療の目的は、ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)の向上であって、鎮痛が主目的ではありません。
必要に応じて薬を上手に活用しながら、
- 適度な運動
- 生活習慣の見直し
- 思考の癖(非現実的な自動思考パターン)を変えていく
ことが治療と予防になります。
「○○を揉めば治る!!」「○○療法で根本改善!!」など奇跡の魔法のような治療効果をうたう民間療法に騙されないように気を付けてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!!