帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛
こんにちは。
かねた整骨院の金田です。
今回は「帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛」について、そして、それに対してかねた整骨院では何ができるのか?を書いていきます。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)と同じウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)で起こる皮膚に病気です。
水ぼうそうは、9歳以下での発症が90%以上と言われているとおり、多くの人が子どものときに感染します。
水ぼうそうが治った後でも、日本人成人の90%以上が、ウイルスは体内(神経節)に潜んでいると言われています。
その潜伏している、水痘帯状疱疹ウイルスが再び活性化して、神経を通って皮膚に移動して炎症を起こすのが帯状疱疹です。
帯状疱疹の特徴
体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが帯状に多数集まって生じます。
※画像は帯状疱疹予防.jpから
人によっては、斑点がポツポツとしか現れない場合もあると言われています。。
発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。
神経の損傷がひどいと、皮膚の症状が治った後も、痛みが続くことがあります。(帯状疱疹後神経痛)
ウイルスが再び活性化する原因
帯状疱疹が発症する原因は、体内に潜んでいる水痘帯状疱疹ウイルスが再び活性化するからですが、ウイルスが再活性化する原因は「免疫力の低下」だと言われています。
免疫力が低下する原因は
- 加齢
- 疲労
- 食事のバランス
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレス
- 癌や糖尿病
など色々考えられます。
帯状疱疹の治療
治療には
- ウイルスに対する治療
- 痛みに対する治療
があります
ウイルスに対する治療は抗ウイルス薬になります。
痛みに対する治療は
・炎症に対してはNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)
・NSAIDsで不十分な場合は、トラマドール製剤や医療用麻薬
・痛みが激しい場合は神経ブロック(ペインクリニックでやってくれるかも)
になります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)
水痘帯状疱疹ウイルスで神経が損傷されると、皮膚の症状が治った後も、痛みが続くことがあります
これが帯状疱疹の後遺症で、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれています。
なりやすい特徴(因子)として
- 年齢(高齢者に多い・50歳以上では約2割)
- 帯状疱疹の皮膚症状が重い・痛みが酷い
- 免疫機能が低下する疾患を持っている
などがあります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)は、神経障害性疼痛になります。
なってしまうと治療がものすごく難しいと言われています。
治療は、帯状疱疹急性期で使われる鎮痛薬(NSAIDsやカロナールなど)の効果はほぼ無く、医療用麻薬も効果がない場合も多いので、神経障害性疼痛の治療がメインとなります。
神経障害性疼痛とは
神経障害性疼痛は神経痛のことです。
国際疼痛学会は、2008年に神経障害性疼痛を「体性感覚神経系の病変や疾患によって引き起こされる疼痛」と定義しました
私たちの神経は、脳と脊髄の中枢神経と末梢神経に分かれています
末梢神経は、自律神経系と体性神経系に分かれていて、体性神経系は、運動神経系と感覚神経系からなっています
運動神経は、筋肉を動かす神経ですね。
感覚神経は、痛みだけではなく、温かい冷たいといった温度覚、触れている触覚や、深部感覚という、手や足などを含めた自分の身体の位置がどこにあるのかという感覚です
神経痛(神経障害性疼痛)というのは、この「末梢神経の体性神経の感覚神経系の痛み」になります。
かねた整骨院で何ができるのか?
帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛に対して、整骨、整体、その他民間療法でできることは1つだけあります。
それは「帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の影響で緊張した身体(急性痛)をゆるめるお手伝い」です。
帯状疱疹は薬の治療で治りますが、神経障害性疼痛の治療は、なかなか難しいのが現状です。痛みに対するアプローチを行いながら、患者さん、クライアントさんの、生活の質(QOL)や日常生活動作(ADL)の向上を目指すのが重要になってきます。
民間療法で帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛を治すことはできませんが、その影響で起こっている急性痛(身体の緊張)をゆるめることはできます。
予防という選択肢
帯状疱疹後神経痛(PHN)になってしまうと、治療がとても難しいと言われています。
帯状疱疹が発症しなければ、帯状疱疹後神経痛(PHN)になることのないので、予防することで帯状疱疹が発症するリスクを減らすことが出来ます。
というサイトに詳しく書かれています。
最後までお読みいただきありがとうございました!!