椎間板と腰痛

その15 【椎間板と腰痛】

椎間板っていうのは、背骨(椎体)と背骨(椎体)の間に挟まれた軟骨のこと。

繊維輪ってう繊維軟骨と水分をたくさん含んでいる髄核そして軟骨性終板で出来ている。

基本的には髄核が壊れた繊維輪から飛び出てるのを椎間板ヘルニアとって、それが腰椎で起こっていれば、腰椎椎間板ヘルニアってことになる。

この椎間板に負担がかかるから腰痛になるとも言われているけど、どうなんだろう。

背骨と椎間板って言っても、「単純に骨と軟骨だったら負担かけた方が良いんじゃないかな?」って個人的には思うけど(笑)。

さて、とりあえず椎間板にかかる圧力を見直してみよう。

Nachemsonの研究によると、

 ・仰向けに寝てるとき・・・・・25kg

・横向きに寝てるとき・・・・・75kg 

・まっすぐ立ってるとき・・・・100kg

・前かがみになったとき・・・・150kg

・前かがみで物をもったとき・・220kg

・椅子に座ってるとき・・・・・140kg

・椅子に座って前かがみのとき・185kg

・椅子に座って物を持ったとき・275kg

ってな感じで、それぞれ圧力がかかっている。

悪い姿勢や重い物もって椎間板の負担がかかると腰痛になるっていわれてるけど、立ってる姿勢でも100kg、横になってても25kg圧力かかってるんだから、負担がかからない体勢ってどんな体勢?

あ!宇宙とか無重力なら大丈夫か!!

でも、そういえば無重力状態だと骨や軟骨弱っていくこと忘れてた・・・。

もうどうすればいいんだろう?

まぁ~、この研究をされたNachemsonさん自身が「椎間板の圧力と腰痛あんまり関係ないよ~」って言ってるらしいので、何キロかかってても良しとしよう(笑)

次はエビデンスを確認してみる。

◆議論の余地がない真実とされる信念、学説、慣行という腰痛分野における「聖域」を侵した双生児研究の業績は大きい。輝かしい賞を数多く受賞しているにもかかわらず、腰への物理的負荷が椎間板変性の危険因子だとする見方は変わらない。目を覚ませ。http://1.usa.gov/vUFBka

◆これまで職場での身体的負荷(重量物の取り扱い、不自然な姿勢での作業など)、自動車の振動、喫煙などが椎間板変性を加速すると考えられていたが、一卵性双生児を対象とした比較研究によって身体的負荷よりもむしろ遺伝子の影響が大きいことを発見。http://1.usa.gov/iPsKBC

※ボルボ賞受賞の研究

◆体重差のある(平均13Kg)一卵性双生児を対象にMRIで腰椎を比較した結果、体重が重い方が腰椎の骨密度が高く、椎間板の状態も良好だった。仕事やスポーツによる累積的かつ反復性の生体力学的負荷が椎間板にダメージを与えるわけではない。http://1.usa.gov/ldX4Zv

うん、これもエビデンスが100%正しい訳じゃないけど、椎間板あんまり関係ないな。

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