筋筋膜性疼痛症候群(MPS)
こんにちは。
かねた整骨院の金田です。
今回は、知らない人が多いけど、腰痛や肩こりなどの筋骨格系疾患と関係が深い、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)について書きます。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは、筋肉の緊張やこり(トリガーポイント)が関係している身体の不調のことで、筋筋膜性疼痛や筋痛症とも呼ばれています。
体系的な研究はありませんが、1980年代からこの概念は知られていて、痛みに詳しい医師や専門家には、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)という考え方を活用した治療や診断を行っている方が多いです。
どんな症状が起こるのか
体系的な研究がないので、日々の臨床(治療現場)からのデータがほとんどですが、痛み、こり、神経痛、自律神経症状などが起こると言われています。
具体的には
- 肩こり
- 腰痛
- 座骨神経痛
- 腕のしびれ
- 頭痛
- 顎関節症
など、多くの方を悩ませる症状がでます。
内臓の病気を擬態する
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は、内臓の病気を擬態することがあります。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)には、関連痛(放散痛)という特徴がありますが、その影響により、筋肉からの痛みなどの不調を、脳が内臓の病気だと誤認してしまう現象がよく起こります。
「内臓の病気を疑い精密検査をしたけど、どこにも異常はない」という場合は、その調子の悪さは筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の可能性が大きいです。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の原因
原因は
- 筋肉へ負担をかけ過ぎた
- 筋肉量の低下
- 柔軟性の低下
- ストレス
がメインとなります
問題点
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の問題点は
- 医師が筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を知らない
- 民間療法を提供している施術者かMPSを知らない
- 患者さんが筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を知らない
ことです。
この認識の低さが
- 不必要な検査
- 誤った診断
- 不適切な治療(民間療法含む)
につながっています。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)への対処
急性痛の場合は、トリガーポイント療法が効果的だと感じています。痛みの仕組み的には説明できますが、トリガーポイントへのアプローチがなぜ効果的なのかは研究データもないので分かりません。
慢性痛の場合、基本は
- 生活習慣の改善
- 運動(エクササイズ)
- 思考の癖(非現実的な自動思考パターン)を修正していく
になります。
そこを自分のペースで行ってもらいながら、コンディションを整えるためにトリガーポイントへのアプローチを行うと効果的だと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました!!