ペルテス病(子どもの骨の病気)
こんにちは。
かねた整骨院の金田です。
最近、小さいお子さんの股関節や太ももから膝への痛みの相談を受けることが多いので、今回は、ペルテス病について書いていきます。
ペルテス病とは
ペルテス病は、小さい子供の大腿骨頭壊死です。
太ももの骨には股関節を構成する大腿骨頭と呼ばれている部分がありますが、その一番端である大腿骨頭骨端部に阻血性壊死(血が通わなくなって組織が死んでしまう)が起こる病気です。
小学校低学年を中心とした(5~10歳)男子に多くみられます。
原因
原因は、大腿骨頭骨端部への血液供給不足になりますが、血流が途絶える原因はハッキリ分かっていません。
症状
最初に現れるのは
- 股関節の痛み
- 歩行時の痛み
- 歩行困難
- 跛行(びっこ)
- 膝の痛み(一部の人)
だと言われています。
痛みはじわじわ始まり、症状はゆっくり進行していき、症状が進行すると
- 股関節の運動制限(あぐらがかけないなど)
- 太ももやお尻の筋肉の萎縮
がおこると言われています。
診断
診断はレントゲンやMRIなどの画像検査で確定します。
整骨院などの民間療法では分かりませんので、小さいお子さんが股関節の痛み、膝の痛みを訴えた場合は、見立ての良い整形外科の受診をおすすめします。
治療
治療は、病状により異なりますが
- 装具をつかった保存療法(股関節を固定して動かさない)
- 手術
となります。
治癒までの期間
治癒するまでは時間がかかり、通常は2~3年と言われています。
小さいお子さんが、股関節や太もも、膝の痛みを訴えた場合、スポーツを行っていれば単純にオーバーワークの可能性もありますが、骨の病気であるペルテス病が隠れている場合があります。
子どもが元気に成長できるよう、スポーツや遊び、学校での生活を楽しめるよう、医療、民間療法を上手に活用してください!