子どもが負傷したとき家でケアする方法8 オスグッド・シュラッター病その2
「子どもが負傷したとき家でケアする方法シリーズ」では、スポーツ少年団や部活動中に子どもが負傷してしまったとき、各家庭で子どもさんのケアをするための方法をお伝えしていきます。
今回は、オスグッド・シュラッター病その2、家庭でのケアの仕方を説明していきます。
オスグッド・シュラッター病は、脛骨結節の骨化核および硝子軟骨が部分的に剥離骨折を起こした状態であり、ケアをするときは、剥離した部分と膝蓋腱(結合組織)の2つを考える必要があります。
病院での治療同様、家でケアするときも、脛骨粗面に余分な負荷を与えないために「安静」「活動を制限する」ことが基本です。
そして、炎症が起こってるときは炎症への対処、炎症が落ち着いたら順調に組織回復できるような対処が必要です。
☆炎症が起こっているとき
・安静
・アイシング
・処方された湿布などの鎮痛剤
☆炎症が落ち着いたら
・患部を温める
・足首の柔軟性を高める(足趾含めて大きく回したりストレッチする)
・股関節の柔軟性を高める(外旋内旋の動きを忘れずに取り入れストレッチなど)
・大腿四頭筋・ハムストリングスの過度の緊張をゆるめる(セルフマッサージやストレッチ)
を行うといいでしょう。
一般的には大腿四頭筋・ハムストリングスのストレッチや筋力強化が大事だと言われていますが、それだけではなく、足首・股関節の動きや柔軟性をよくすることが重要です。
この足首・股関節の動きをよくする方法は、言葉では説明しづらいので、いずれ動画で説明できればと思っています。
最後に予防ですが、ポイントは「いかに膝蓋腱付着部(脛骨粗面)の負荷を減らすことができるか?」です。
・無理な練習はしない(子どもの成長に合わせたトレーニング)
※個人差があるため
※同じ練習内容でも、我が子に合わない場合はオーバーワークになる
・痛みがでる練習を中止する
・子どもが遠慮なく「痛いです」と言える環境を大人が整える
・温める
・足首の柔軟性を高める
・股関節の柔軟性を高める
・大腿四頭筋の過度の緊張をゆるめる
・サポーターをつける
調子が悪い・痛いのは「子ども」です。
無理をさせないでください。