痛覚過敏
Fileその15【痛覚過敏】
・炎症が続いたり、神経が損傷されたときに起こる痛み様相の変化の一つ。つまり、痛みの閾値を超えた正常では痛みと感じない侵害刺激に対して、刺激以上に強く痛みを感じる反応。
※痛みの閾値
痛覚に関与する神経が興奮するための必要最低限な刺激量。
・反応の亢進
・アロディニアとともに生じることが多い
・一次痛覚過敏と二次痛覚過敏がある。
【一次痛覚過敏】
・組織の損傷部位で起こる
・侵害受容器の過敏化(末梢性感作)
【二次痛覚過敏】
・組織損傷部の周囲で起こる
・脊髄後角の侵害受容ニューロンの過敏化(中枢性感作)
※感作
・反応の閾値の低下、あるいは、同一刺激に対する反応が増強される現象。
・ある受容体にリガンドを作用させると、それ以降同じリガンドに対する反応が増強する現象。